腎盂・尿管癌
腎臓で作られた尿は腎盂、尿管で膀胱まで運ばれます。腎盂、尿管、膀胱の内腔は尿路上皮という粘膜で覆われており、たばこなどの発癌誘発因子によりがんが発生することがあります。腎盂、尿管の粘膜より発生する癌が腎盂・尿管癌(尿路上皮癌)です。また、腎盂・尿管癌の方の約30%に膀胱癌も発生するといわれています。最も多い症状は無痛性の血尿です。尿管が腫瘍で閉塞した際には腎臓に尿がたまること(水腎症)で発見されることもあります。
腎盂・尿管癌の検査
尿検査や超音波検査、CT検査などの画像検査を行い、腫瘍の有無を調べます。必要に応じて尿道から内視鏡を入れて尿路造影検査や尿管鏡検査を行い、細胞を採取し顕微鏡で確認を行うこともあります。
腎盂・尿管癌の治療
治療の主体は外科的治療で、膀胱の一部を含めて腎臓、尿管を一塊にして摘出します(腎尿管全摘術)。開腹手術と腹腔鏡手術があり、2022年にはロボット支援手術も保険適用となりました。