精巣がん
精巣(睾丸)に発生するがんで、非常に稀な疾患です。発症率は10万人に1人程度で、特に40歳以下の若い男性に多く見られ、20~30歳代が発症のピークとされています。このがんは通常、痛みや発熱などの明確な症状を伴わずに進行するため、発見が難しいことがあります。腫瘍がかなり大きくなってからご自身で気づいて病院を受診されることもしばしばあります。また痛みを伴わないことが多いですが、腫瘍が大きくなり、中で破裂したりすることで急性の痛みを伴い「精巣捻転」と間違われることもあります。
左右の精巣のサイズに差がある、精巣が腫れている、精巣の硬いなどの症状が見られた際は、速やかに泌尿器科で診察を受けることが大切です。精巣がんは早期に発見されれば、予後が良好ながんの1つです。また、初診時に肺やリンパ節など他の臓器に転移があったとしても、しっかりと抗がん剤治療を行えば根治が見込める数少ない癌とされています。陰嚢のセルフチェックは誰でも簡単にできることですので、自分の精巣の形をお風呂の際にチェックすることを習慣づけましょう。
精巣がん よくある質問(FAQ)
Q1. 精巣がんとはどのような病気ですか?
精巣がんは、精巣に発生する悪性腫瘍です。比較的まれながんですが、20~40歳代の若い男性にも発症することがあります。
Q2. 精巣がんではどのような症状がありますか?
痛みのない精巣のしこりや腫れ、左右の大きさの違い、陰嚢の重だるさなどがみられます。初期には痛みを伴わないことが多いのが特徴です。
Q3. 精巣が痛くなくても受診した方がよいですか?
はい。精巣がんは痛みを伴わないことが多いため、しこりや腫れ、硬さの変化に気付いた場合は早めに泌尿器科を受診してください。
Q4. 精巣がんはどのような検査を行いますか?
診察、超音波検査、血液検査(腫瘍マーカー)、CT検査などを行い、総合的に診断します。
Q5. 精巣がんの治療はどのように行いますか?
治療の基本は、がんのある精巣を摘出する手術です。病期や組織型に応じて、抗がん剤治療や放射線治療を追加することがあります。
Q6. 精巣を1つ摘出しても日常生活に影響はありますか?
もう一方の精巣が正常であれば、多くの場合は男性ホルモンの分泌や性機能、日常生活に大きな影響はありません。ただし、妊娠を希望される方では、治療前に精子凍結保存を検討することがあります。
Q7. 精巣がんは治りますか?
はい。精巣がんは適切な治療により治癒が期待できるがんの一つです。転移がある場合でも治療によって良好な経過が得られることがあります。
Q8. 精巣がんは再発することがありますか?
再発することがありますが、多くは治療後数年以内にみられます。そのため、治療後も定期的な診察や画像検査、腫瘍マーカーの測定が重要です。
Q9. 精巣がんは予防できますか?
確立された予防法はありません。しかし、精巣のしこりや腫れに早く気付き、早期に受診することが早期発見につながります。
Q10. どのような場合に泌尿器科を受診すればよいですか?
精巣のしこりや腫れ、左右の大きさの違い、硬さの変化を感じた場合は、痛みの有無にかかわらず早めに泌尿器科を受診してください。
