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梅毒

梅毒はいわゆる「性病」の一種で、梅毒トレポネーマという細菌が原因で起こります。

昔の病気のような印象があるかもしれませんが、マッチングアプリやSNSを通じて都内の某公園が待ち合わせスポットとして有名になったりなどと、不特定多数との性行為が原因でここ数年増加してきて、ニュースでも取り上げられることもあるように問題となっています。

梅毒は、血液、精液、膣分泌液などの体液が、粘膜や傷のついた皮膚に接触することで感染します。

感染すると陰部や唇、口の中などに、硬いしこり、赤いただれ、潰瘍などができます。また鼠径部が腫れることで気付く人もいます。注意すべきことは、梅毒による症状は放置しても自然に消えることがある点です。しかし、決して自然に治ったわけではなく、症状が消えているこの間に全身に広がります。やがて数ヶ月から数年すると、全身にバラ疹と言われる赤い斑点ができます。また、発熱や筋肉痛、全身リンパ腺の腫れ、皮膚や骨や筋肉に出来るゴムのように硬いしこり(ゴム腫)などさまざまな症状が出てきます。

そして、10年以上放置すると、末期症状として、大動脈瘤や麻痺などが出現し、死に至ることもあります。

梅毒が疑わしい症状のある場合や、感染するようなリスクのある性行為に心当たりのある場合は、血液検査で感染があるかどうかを確認します。しかし感染直後では検査が陽性とならない可能性があるので、感染契機から3〜4週間後に血液検査をすることをお勧めします。

治療にはペニシリン系の抗生剤を4週間程度服用することが多いです。治療の反応として抗生剤を飲み始めてから1週間前後で発熱をすることがありますが、副作用ではありませんのでそのまま飲み続けて下さい。その後は血液検査の数値はすぐに低下しないので、半年間は1〜2ヶ月に一度採血を行い数値が下がり治癒したかどうかを確認します。

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